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原子核の構造と核モーメント
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私達の研究室では、理化学研究所と共同で
レーザー光二重共鳴法という方法を用いて
原子核の電磁気モーメント測定を
行っています。
原子のエネルギー準位は、原子核の持つ
電磁気モーメントの影響を受けることにより
二つに分離しています
(超微細構造相互作用という)。
この分離した二つの準位のエネルギー差を
レーザーとマイクロ波を用いて精密に測定し、
準位のエネルギー差に影響している
原子核の核モーメントを
調べることが出来ます。

この方法はこれまで一部の原子種の
同位体のみにしか使えなかったのですが、
私達の研究グループは超流動ヘリウム中に
原子を打ち込んでその中で二重共鳴法を
行うことを計画しています。
超流動ヘリウム中という特殊な環境を
利用することで、より多くの原子種に
この方法の適応が可能となります。

最終的には、このレーザー光二重共鳴法法を
用いて、今まで誰も測定が出来ていない、
未知の原子核の電磁気モーメント測定を
行う予定です。


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