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はじめに
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しかし、 つい最近になって地上に存在しない 短寿命不安定核の構造を調べたとき 『殻模型』など既存の理論では説明する ことの出来ない現象がいくつも報告されました。 その一つの例が、『魔法数の消失』『新魔法数』など 魔法数と呼ばれる数の変化現象です。
原子核内の陽子や中性子には『魔法数』と呼ばれる、 安定にくっつくことの出来る数が存在しています。 陽子や中性子がそれぞれ2個、8個、20個などの数だけ集まると それらは安定に結合することができるのです。
しかし、不安定核の世界では『魔法数』だけ 陽子や中性子が集まっても安定に結合しないものや 逆に安定核では魔法数でないのに不安定核では魔法数となる などの現象が見つかりました。
また、原子核の大きさ(体積)は、構成する陽子・中性子の 数に比例する、とされてきたのですが 陽子と中性子が合わせて11個しかない11Liという原子核が、 陽子・中性子あわせて208個もある208Pbと 同じくらいの大きさを持つこともわかりました。




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